GAGA高橋さんのYOUTUBEでMシャーシ用60Dタイヤの正しい作り方が公開されました。Mシャーシ60Dタイヤ貼りは、ツーリングカーのタイヤ貼りと比べて考えなければならないことが多いそうです。特にミニのタイヤに特化した部分を中心に記載しますが基本的にはツーリングカーのタイヤの貼り付けと共通している部分も多とのこと…。

ミニがうまく走れない、タイムが伸び悩んでいるという方には参考になるかもしれません。Mシャーシのタイヤの貼り方をまとめてみました。



ツーリングタイヤ貼りより難しい

今回貼っていくのは60Dスーパーラジアルハードタイヤになります。Mシャーシの60Dタイヤはツーリングカーに比べて扁平率が高いタイヤになります。それだけに、貼るのが難しかったり、うまく貼れないとうまく走れなかったりします。タイヤはラジコンカーの全てと言っても良い部品です。特にミニ、ショートホイールベース、ナロートレッドの車はタイヤの様子がおかしいと本当に運転が難しくなります。


空気圧の役割であるインナースポンジは2択

インナースポンジは、ほとんどの環境でハードかスーパーハードの2択で考えて貰えれば良いです。ミニのタイヤを貼り付ける為に準備するものとしては、60Dタイヤ、60Dホイール、インナースポンジ、瞬間接着剤、あとはお好みですが太めの輪ゴム(専用のものとしてはYOKOMOのYT-WGラバーバンド)などがあると良いです。合わせて、インナースポンジのヨレを防ぐために薄い両面テープや、ゴム系のボンドを使うとタイヤの状態を長持ちさせられます。


丁寧にパーティングラインを除去

まずは、ホイールを袋から出してバリを丁寧に除去します。スポンジなので誤魔化せる部分もあって、モールドインナーを入れる時ほど大きな影響は出にくいですが後から後悔の無いように、除去しておくことをおススメします。取り方としてはパーティングラインをカッターナイフなどでカットし、最後の仕上げで紙やすりを掛けます。


ホイールの種類で走りが変わる!

60Dホイールも種類が沢山あります。ホイールの固さによって走行特性が変わってきますので、初心者の内は4本とも同じホイールを使用するのが良いと思います。上位を目指すレベルになってくると前後のホイールの組み合わせや、種類などが走りに大きく影響してくるので、どういった組み合わせが良い走りに繋がるか研究しても良いかもしれません。


インナースポンジは外から触った感触にムラが無いように!

つぎにインナースポンジを準備していきます。インナースポンジは接着しないでタイヤ内に押し込む方もいらっしゃいますが、長く走らせるとどうしてもインナーのズレ・ヨレが発生しますので接着する方法をご紹介します。両面テープであれば時間がない時でも簡単にインナーヨレ対策ができます。両面テープはインナースポンジの断面のホイールに当たる側半分につけるのがおすすめです。これは、少しでもインナースポンジの固さのムラをタイヤ側に影響させないための工夫で、ムラがあると走行に影響が出る場合があるためです。


定量的に管理するなら両面テープがおすすめ!

時間があれば両面テープの代わりにゴム系のボンドを使用して、両面テープと同様の場所で接着します。こちらは両面テープに比べて長持ちするタイヤを作ることが出来ますが、つける量が多すぎるとタイヤバランスが4輪で差が出てしまう場合があります。接着を定量化したいのであれば両面テープの方が定量化しやすいかもしれません。Mシャーシ用インナースポンジの接着面はW30mm×H9mmですから幅30mmの両面テープを6mmにカットして使用するのがおすすめです。


半分割れたようになるのは正常

タイヤの中にスポンジを入れていきます。スポンジはタイヤの中にムラなく均等に入るのが良い状態と言えます。先ほどスポンジのホイールに接する面側半分を接着しました。ですからタイヤに接する面側は当然割れたようになっていますが、これが正常です。その割れたようになっている所からタイヤに押し込むように入れていきます。そうするとスポンジの接着面が剥がれにくいです。


インナースポンジをなじませる方法

インナースポンジを入れた後は両側から指を入れてインナーをなじませるようにクルクルと回します。納得するまで、なじませてくださいねwちなみにタイヤの側面に刻印がありますので、気になる方はホイールの向きに合わせてタイヤをはめ込んで下さい。刻印側をタイヤの外側にした方が見た目に格好が良いかもしれません。この刻印の向きに関しては間違えたとしても走りには影響がでません。


この工程をじっくり丁寧にするのが大事

ホイールをタイヤに、はめ込んでいきます。この時、注意するのはインナーのヨレです。ヨレが起こらないようにタイヤを出来るだけ広げながら、はめ込みます。Mシャーシのタイヤはツーリングのタイヤと比べて、タイヤの肩の部分が高く、インナースポンジもタイヤを膨らませる側に働いていいるので均等にするのが難しいです。

接着する前にタイヤとホイールに隙間ができないように、外側から沢山揉んでみてインナーによれ無いか確認し、タイヤが綺麗に均等にムラなくホイールに接着できるように、十分に時間を掛けて丁寧に仕上げていきます。この工程がすごく大切で、ツーリングカーの5倍くらいの時間がかかるつもりでムラを慣らして下さい。


瞬間接着剤を使用してタイヤを接着するコツ


ホイールにはめ込んだタイヤに、ラバーバンドを巻いてホイールとタイヤの肩をホイールに押し付けるようにします。全てのタイヤにラバーバンドを巻いたら瞬間接着剤を隙間に流し込んでいきます。


この時、Mシャーシのホイールは奥に瞬間接着剤が入りにくいです。必然的に外に瞬間接着剤がはみ出やすいので少し多めを意識して流し込んで下さい。リムの部分に均等に瞬間接着剤が行きわたることが大切です。ただし、タイヤの側面部分に多くの瞬間接着剤が付着するとタミヤ公式のレースではレギュレーション違反になってしまうので、タイヤ側面にあまりはみ出さない様、また、インナースポンジに瞬間接着剤が付着しない様注意し、瞬間接着剤の量を調節して下さい。


ゴムを掛けたままの状態で、瞬間接着剤を乾燥させます。完全に乾燥させたらゴムを外し、完成になります。


まとめ

ベテランと素人の大きな技術的な差はこのタイヤ貼りで決まると言っても過言ではありません。Mシャーシで走りがおかしい車がある場合にはタイヤの接着で失敗していることが多々あります。Mシャーシ用のタイヤは、ツーリングカーのタイヤよりも慎重に時間を掛けて作成してみて下さい。