TRF河野選手が種類の多いMシャーシ用ダンパーのおすすめを紹介してくれました。

今回は、TRF河野選手が各ダンパーについて詳しく説明たものをまとめてみました。

Mシャーシで使用できるダンパー

Mシャーシに使用できるダンパーを説明します。Mシャーシハイグレードアルミダンパー(54000)、Mシャーシビッグボアアルミダンパープラス(42355)、TRFショートダンパー(42273)はキャップ天面からシリンダー下部までの長さが同じダンパーです。長さは同じですが使用方法がそれぞれ変わっています。それよりも長いダンパーがTRFスペシャルダンパー(42102)とTRFビッグボアダンパープラス(42354)です。キットに入っているアルミダンパーは長い方のTRFスペシャルダンパーが入っていることが多いです。一般的にTRFダンパーと言われるものはTRFスペシャルダンパー(42102)の事です。

各ダンパーの差とは…???

具体的な長さの差は、Mシャーシのアルミダンパー54000と42355はキャップ天面からシリンダー下部までの長さが同じです。写真で言うと一番左と、真ん中です。そして、一番右にある42354との長さの差は2mmになります。

Mシャーシ用のアルミダンパー54000と42355は何が異なるかというと、まずはキャップの長さの差が特徴的で目につくと思います。キャップ天面からシリンダー下部までの長さが同じで、キャップの長さが異なるという事は、言い換えればスプリングアジャスターのネジ山が切ってある部分に差があるという事になります。その結果、42355の方には長いスプリングを使用できる様になっていて、54000はスプリングを選べる範囲が狭くなります。よりレース志向なセッティングを目指される方は選択肢の多い42355を選ばれると良いと思います。

その他の違いは、42355の方がシリンダーの断面積が大きく、大きい径のピストンを使用できます。54000の断面積はオーソドックスなサイズのピストンが使用できます。42355のシリンダーの断面積が大きいという事は、中に入るオイルの量が増えるという事を意味しています。そのため、減衰力の調整範囲が広くなります。更に容量が多いのが42354TRFビッグボアダンパープラスになります。

42355と42354の違いは、シリンダーの長さが42354の方が2mm長いという事です。シリンダーの断面積は42355と42354は同じ径になるので、シリンダーの長さが2mm伸びた分、容量が増えているというわけです。

結局、どのダンパーがおすすめなの???

選択肢が増え、『結局、どれを選んだら良いの?』という声が聞こえてきそうですね…。タミヤでは、今まで既存で発売されていたダンパーにも、蓄積したノウハウを反映させ随時アップデートしています。最近、アップデートされたダンパーには名前の後にプラスという言葉を追加しています。〇〇〇プラスという名称のダンパーを選んで頂くのが、きっと良い結果につながると思います。

名称にプラスのつくダンパー


ということで現状のMシャーシには、Mシャーシビッグボアアルミダンパープラス(42355)とTRFビッグボアアルミダンパープラス(42354)が選択肢としておすすめできるものになります。

注意!!ダンパーごとに違うステー(42355の場合)



Mシャーシにはダンパーステーが2種類あります。これは、ダンパー長の差によってダンパーステーの種類が変わるため用意しているものになります。42355を使用する際は54889、54890を使用して下さい。

注意!!ダンパーごとに違うステー(42354の場合)

42354を使用する際は54909をご使用下さい。

河野選手、前住選手の使用するダンパーは…?

河野選手M-08セッティングではMシャーシビッグボアダンパープラスを選択しています。これは、重心を低くしたいという目的で使用しています。

前住選手M-07セッティングではTRFスペシャルダンパープラスを選択しています。これは引きダンパーでセッティングする際にオイルの容量が少ないダンパーでは動きが敏感になりすぎるためです。