タミヤRCライブでタミヤ前住選手がタミヤグランプリ西日本大会で使用したTC-01のセッティングシートを公開しました。数々のコメントとセッティングの中にはレース当日に変更したであろう工夫の数々が記されていました。是非、参考にしてみて下さい。



フロントのデフオイルを10万番からダイレクトにしています。グリップが上がっている掛川サーキットはデフはダイレクトが良いと思います。ダンパーオイルは前後に100番の差をつけています。リヤデフオイルは3000番にしています。リヤデフオイルを重くするとアンダー傾向になります。今回のレイアウトは緩やかなコーナーが多かったので加速重視でセッティングをしました。


アッパーアームを取り付けるシャーシ側はスペーサーは前後ともにキット標準よりも1mm低いピロボールを使って、フロントシャーシ側は1mmのシムを入れてキット標準の高さ、リヤは2mmのシムを入れてキット標準から1.0mm高くしています。



そして、先ほどもお伝えしましたがデフは、フロントがダイレクトで、リヤがギヤデフを使いました。

キャンバーはその時の車高とサスマウントの位置で決まってしまいますが、計測するとフロントが-2.0度、リヤが-2.5度になります。車高があまり低いとシャーシが地面に干渉してしまうので、フロントが5.4mm、リヤが6.0mmで0.6mmの差をつけています。

今回はサーキットに入っからリヤグリップが足りなかったので、リヤの車高を上げることでリヤグリップを確保した結果です。サーキットの練習走行後グリップを上げる場合は、車高を上げるとグリップが稼げますよ。

リバウンドはフロント1.5mm、リヤ3.0mmですけれどもフロントのリバウンドを減らしていくと初期レスポンスが上がって、下げるとマイルドになって後曲がりになります。


ダンパーはSSBBで、オイルの容量が少ないので引きダンパーでも、ぱっつんダンパーでもそれほど変わらないんですが、引きの方がコーナーマーカーがあった時には転びにくいです。オイルはフロントに350番、リヤに450番と100番差をつけて、スプリングはロングサイズの大径グリーンを使っています。

サスマウントはM07のロールセンターを調整できるものを使用していて、フロントもリヤもサスシャフトが低くなる位置で使用しているのがポイントになります。フロントのトーアウトは+1.5です。リヤのサスマウントとシャーシの間にはトー角が着くようにリヤサスマウント前側に0.5mm、後側に1.5mmのシムを入れています。

タイヤはレーシングラジアルタイヤでセッティングシートでは+2mmのメッシュホイールと記載しましたが、レースでは5本スポーク黒のホイールを使用しました。

レース前のコースコンディションを踏まえて5本スポークに変更しました。5本スポーク黒の方がメッシュホイールよりも柔らかいのでグリップが上がる効果を狙いました。ホイールの固さでグリップが変わるので皆さんも色々なホイールを試してみて下さい。


アジャスタブルサーボホーンでステアリングの特性を変えることが出来ます。TC-01では長くすると初期のレスポンスがシビアになって短くすると操縦がマイルドになります。TC-01は16mmくらいがハンドルも切っても動きすぎず、曲がらなくなることも無いという数値でした。参考にしてみて下さい。


新製品のフロントステフナーは今テスト中なんですがチタンビス3本で固定して使用しましたがグリップが低いコンディションではハンドルのレスポンスが厳しかったのでアルミビスに変更するか、ビス1本を抜いて見ようと考えています。ステフナーの固定の仕方だけでも動きが変わるので、みなさんも研究してみて下さい。