東日本大会は路面が事前に清掃されたサーキットであってもM08が上位を独占する形になりました。今回はM08シャーシ、ボディNSUで優勝されたM川さんの車を前住選手が解説していますので、そちらを紹介します。自分の好きなボディで優勝するって気持ちいいんでしょうね~

NSUはボディが大きくてロールしやすいので、フロントのアッパーアームバルク側の付け根のスペーサーを多め(3.0mm)にしてロール量を減らしているのがポイントですね。リバウンドは多め(数字の記載がない)にとっていてステアリング切り初めの初期レスポンスを鈍らせる意味合いで多めにしている様です。

キャンバー角はびっくりしたんですがフロントを3.5度つけているんですね。前後ともサスアームは固い材質のオプションをつけています。

ダンパーはMシャーシのビッグボアでフロントオイル400番でスプリングが大径のハードをつけています。そのまま、リヤのダンパーを見て頂くとオイルが600番、前後200番差あるんですけど何故かスプリングはソフトとなっていてフロントよりも柔らかいんですね。

突っ込んでインタビューしてみたところ、もともと前400番、後600番でいつものサーキットではやっていて、スプリングを前ソフト後ソフトで掛川に持ち込んだんですけど、スプリングを変えていったら安定感が増して運転しやすくなったということで、色々やった結果だそうでした。

リヤダンパーの取り付け位置ですが、一番立っているところを使用しています。M08は一番立っているところか、外から2番目あたりを使ってもらうのがグリップするんじゃないかなと思います。
リヤギアデフのオイルは5000番です。エンジンカー用に発売されている緑色のオイルを使っていると思います。そして、ドライブシャフトはユニバーサルを使用したようです。リヤキャンバーも3.5度と結構ついている形ですね。

リヤのトーインのワッシャーは3枚入っていてトーインが多めにつけている様です。タイヤは前後Sグリップタイヤ、インナーはフロントにハード、リヤにスーパーハードをつけていました。

掛川サーキットは新品のタイヤよりも減り気味なものの方がグリップが良いと思います。当日、タミヤのRCクリーナーでタイヤ掃除ができるんですがリヤはしっかり拭いてフロントは軽くするくらいで1週目から調子よく走れましたのでおすすめです。

どのM08についても言える事として、まとめると①前後インナーの差をつけること、②リヤのダンパーは立て気味、③ダンパーオイルは前後差をつけるようにして頂ければ楽しい走行ができますよ。

それでも運転が難しいという場合はステアリングの切れ角を少し減らす方向で調整して頂ければ走行できると思いますので参考にして頂ければと思います。

M08と、M07はライン取りが違うので、走行している車がどちらの車種なのか見極めて抜きどころを探りながら走るのもMシャーシのレースの醍醐味です。

また、M08は縁石に載った時にパワーを掛けるとスピンしやすくなるので、縁石のところではパワーを入れないように走っていました。みなさんも意識してみて下さい。

スイフトやヤリスも発売されるのでFFクラスボディが活躍できるクラスも作る予定なので楽しみにしていて下さいね。