タミヤグランプリではST,GT,TRF各クラス、モーターが違うだけでギア比は固定されています。STではTB05がギア比で有利で、GT,TRFではTRF420が使用できるので有利になるはずです。今回は河野選手がSTクラスで有利になりそうなTB05のセッティングの解説してくれました。


STクラスで似たところで新春タミグラのレースに出てみてテストしてみました。速度域が高くないSTのようなクラスではセッティングとタイヤのチョイスがすごく大事になるんです。

掛川サーキットの様に大きなコースになってくるとタイヤはレーシングラジアルタイヤ一択になってくると思います。保険で言うならType-Aです。Type-Aと比較するとレーシングラジアルは直径が2.5mmも大きいので同じギア比で回したときにはトップスピードが全然変わってきちゃうんです。

路面によって、どうなのか?というのを考えると、グリップ力だけで考えるとType-Aの方がダントツに高いです。ただし、17.5TブラシレスなどのローパワーなモーターだとType-Aのグリップ力が高すぎてコーナーでの失速が大きくなるんです。そう考えるとラジアルタイヤのグリップ感が良いんじゃないかと思います。

レーシングラジアルと、レーシングスリックとどっちが良いのか?と考えると、ほこりが載っていたりするとスリックはグリップが落ちてしまうんで、レーシングラジアルが最適だと思うんです。

STクラスで考えるとギア比で有利なTB-05にレーシングラジアルで出場するのが良いかなと思います。その場合、ボディはヤリスが一番いいかなぁと思います。ベンツなどはトレッドが狭いんで少し運転が難しくなると思います。

ヤリスなどの重心が高い車の特性を生かすTB-05にする考えると…フロントモーターにした方が良いと思います。フロントに荷重が乗せやすくなってリヤのタイヤの負担が軽くなります。リヤモーターなどでロール量を増やしてしまうとリヤに負担を掛けるセッティングになりリヤがブレイクする確率がグッと上がってしまうんです。

TB-05シャーシの剛性はどう考えるか?グリップを稼いでいくことを考えるとキット標準のガラスナイロンがおすすめで、掛川サーキットの様にグリップがそこそこ稼げる場合はカーボンシャーシがおすすめかもしれません。夏はカーボン、冬はキット標準などと決めておくと良いかもしれませんね。

サーボホーンの長さは18mmにしています。長い方が早く動き出すイメージになります。サーボホーンが短くなると運転は楽になります。18mmを17mmに変えるだけで凄く変化が出ますよ。

サスアームは420のサスアームを使っています。トラクションを稼ぐことを考えれば420のサスアームを使うのが基本ですね。そこはキメうちで良いと思います。

サスマウントはフロント1A-1A、リアはXA-1Aにしています。リヤトーインは1.0度です。シビアになりますが17.5Tくらいだと、とにかく失速させたくないんです。掛川の場合、周りの方たちも1.0度くらいで走っていますね。

キャンバーはフロントが1.5度で、リヤが2.0度です。コーナーを転がしていきたいことを考えるとリヤキャンバーは寝かしていきます。調整幅は0.5度増やすか、減らすかで決めています。

サスアームのレバー比はフロントが外側、リヤは内側です。スプリングは前後緑です。オイルは400か500番で迷います。夏場は温度が上がってきてしまうので500番にしています。

前後ギアデフでフロントは30000番、リアは3000番です。重くすると加速はするけど、コーナーの回頭性が悪くなる方向になります。逆に軽くすると加速が弱くなって、コーナーの回頭性が良くなります。リア3000番を基準にして、下は2000番以下にはしないようにしています。とにかく前に出したいんですwローグリップな時ほどギアデフの方が良いと思います。