発売から約1年、419XRが出てから開発に2年掛かったTRF420のポテンシャルはTRF河野さんの折り紙付き!TRF河野さんがTRF420開発に全面的に当たられたようです。河野さんの拘りが、どんなふうに詰まっているのか?河野さんのコメントをまとめてみました。

以下河野さんのコメントです。

TRF420開発に当たってまず初めに着手したのはシャーシからでした。シャーシアンダーが出るのも出ないのもシャーシの影響が大きいと考えて、とにかくシャーシを短く作りたかった思いがありました。

シャーシを進化させるには足回りを全部直していかないといけなかったんです。どうせ足回りを作るんであれば現行のTA07やTB05に搭載できてTRF420も満足できるジオメトリーを1年半くらい考えて…サスアームはとにかく気合い入れて作っていきました。

シャーシを短くというのは、ホイールベースは一緒なんですが、オーバーハング(フロントタイヤ中心から車の先端、リヤタイヤ中心から車の後端までの距離)この長さが長いと、パイロンに乗った際などに車が不安定になる確率が上がります。この不安定さを解消させるにはシャーシを短くするしかないと考えたわけです。

さらに、バルクヘッドから車の前後端までの距離が短いと走った時のフィーリングも全然違うんです。スムーズにコーナーを曲がれるようになるんです。

いままでのタミヤの車はより攻撃力が高くてタイヤを酷使してもタイムが出ることを優先に開発されていました。つまり一発のタイムは出るんだけど常に安定して走り続けられるかと言われれば技量が足りていないと扱えない…これって本当にお客様のために車を作れているのかなぁ?って思ったわけです。

はじめから終わりまで、同じフィーリングで走らせられる車にした方がより楽しんでいただけるんじゃないかって思って、僕も実際そういう風にしたかったんです。

バルクの幅は狭くした方が良くて、狭くするとシャーシの剛性が柔らかくなるんです。はじめはシャーシとの接触面積は減って、より攻撃力が上がって過激なフィーリングになってたんです。それを扱いやすくしなければいけないなというところも悩みどころでした。

デフやスプールなどのユニットもバルクに合わせて作り直して、軽量化も同時に行いました。駆動系やユニバーサルなどは1gでも軽くなる様に拘りました。

タミグラ、タミチャレ等々レギュレーションによってサスアームのセッティングも変更が必要だと思うんですが、今までですとレバー比の変更が簡単でなかったんです。サスアームを外さなくてもレバー比を変えられるように工夫しました。選択肢もあまり多くなりすぎるのは迷いを増やすだけと考えて、良く使用する3種類だけの設定としました。

とにかく、扱いやすさを意識してTRF420の開発に当たりました。今までの車も思い入れあるものが沢山あるんですが、420はとにかく気合いを入れてましたね。

先行で発売したアジャスターやスタビライザーの樹脂パーツもかなり時間を掛けてガタなくスムーズに設計するのもかなり大変でした。

ナックルのカーボンパーツの意味は3割見た目で、7割は他の車種でもこのナックルを使いたいという思いがあったからです。例えばMシャーシにこのナックルが使えるように出来れば…という思いがあるんです。

まだまだ、進化させていきたいと思っています。TRFは色々な所でレースにも参戦しているので、アイディアを色々と形にしていきたいですね。