タミヤ前住選手がカーペット路面で良く走るTB05のセッティング方法を教えてくれました。



前住選手のTB05はリヤモーター、ボディはヤリスWRCです。

タイヤはカーペット路面ということでType-C、インナーはミディアムでした。


ダンパーはSSBBでスプリングは前の方を1つ柔らかい設定にすることを心掛けています。前に緑、後ろに赤がその時のセットです。前を1つ柔らかくした方が操作しやすくなります。固いバネを付けると面圧かが掛かりすぎてハンドルのキリ初めで凄い曲がる様になってしまいます。そうするとリヤが流れるような感じになって操作しにくいと感じることがあります。そこで、フロントのバネを柔らかくすることでフロントを早くロールさせて少しハンドルが逃げるようにさせることで、リヤが流れるようになるのを押さえてグリップさせるイメージです。


オイルも基本的には決まっていて前後400番を入れるか、カーペット路面の時は前を柔らかくして350番を入れます。


カーペット路面で大事なことはありますかと聞かれれば、リヤのキャンバーですと答えます。カーペット路面で苦労している方の多くはキャンバーのつけすぎが原因の事が多いようです。リヤキャンバーは1度で設定するようにしています。


リヤキャンバー1度で考えて、まだ動きがおかしい場合、例えば、まいてしまうとかは、他のセッティング箇所を疑います。リヤグリップが高くてハイサイドしてしまう場合や、リヤの動きが遅いなと感じた時だけキャンバーを増やす方向で考えます。


フロントキャンバーは1~1.5度で考えておけば、車の悪い癖が出ないと思います。


TB-05の場合、フロントアップライトにスペーサーを増やすとサスアームが沈み込んだ時に、外にタイヤが向くようになります。バンプ(沈み込み)したらトーがアウトに向くからバンプアウトです。コーナーの後半で曲がりすぎてしまうときスペーサーを増やしてバンプアウトにすると操縦の難しさが減っていくと思います。


リアは1000番か2000番のオイルを、フロントは50万番くらいオイルをギアデフに使っています。時間をかけてセッティングできる場合はフロントにダイレクトを入れてセッティングを出した方が車が前に出て速いですよ。セッティング時間が無い時は、重めのギヤデフを使うことでステアリングの癖が無くなって操作しやすくなります。


リヤトーインはカーペットの場合は3度以上つけるようにしています。いまは3度で走らせていますよ。カーペット路面の接戦の場合には当たり負けしないようにリヤグリップの確保が重要なのでリヤトーインは3度以上が基本です。


車高は、カーペット路面ではフロント5.4mmリヤ5.6か5.8mmにしています。測る場所を合わせて、車高ゲージを使って計測しましょう。