タミヤRCライブで2021年タミヤ新型2WDオフロードバギー『アスチュート』が発表されました。90年代RCシーンを席巻した2WDピュアレーシングバギーのアスチュートのネーミングを継承し、進化した新アスチュートが登場です。

タミヤRCライブで紹介された新アスチュートの情報をまとめてみました。



タミヤの4WDバギーのフラグシップモデルは『アバンテ』で、先日新シャーシTD4の『スーパーアバンテ』が発表されました。今回は新2WDシャーシTD2で、タミヤ2WDフラグシップ『アスチュート』を冠したモデルが発表されたわけです。タミヤの力の入れようが伺えます。

ボディのデザインは『スーパーアバンテ』同様にzung designの根津氏により洗練されたボディになっています。

今回のTD2シャーシは、市場に存在するどの2WDラジコンカーよりも低い設計を目指して開発が行われました。ボディ搭載後の姿もかなり低くなり、よりレーシーなフォルムに仕上がっています。

4WDであるTD4が先に発表されましたが、TD4、TD2共に同時期に開発が開始されました。そのため、TD4、TD2共に共通のサスアームを使用しています。

 晴天の静岡タミヤサーキット(プロモーションビデオ撮影後)のオフロードコースでモーターブラシレス10.5TとLifeバッテリーで走行したテストでは平均タイムは17.08sでした。

Rap1 17.42s
Rap2 16.87s
Rap3 16.88s
Rap4 17.16s

モーターの位置はリヤタイヤ前に搭載されています。ミッドモーターですね。こちらはTD4と同じでリヤ周りはTD4とほぼ同じ構成になっています。異なるのはフロント周りです。

シャーシの裏を見ると良く分かるんですが、フロントの部品結合部分でTD4(4WD)とTD2(2WD)の仕様が変わります。

アタックアングルと言うんですが2WDは直進安定性を上げるためにスキットがあった方が良く走ります。4WDと比較するとスキット角が10度多くついています。

また、フロントは4WDの様に駆動系が必要ありませんから、スキットを多くしながらすっきりとしたフロント周りにしています。フロントピッチング剛性を上げる為の機構もデザインを意識しながらも確保しています。

更に、TD4同様にインボードサスペンションを採用しながらも、サスペンションマウント位置をTD4よりもグッと下げています。TD4ではギヤボックスの存在や、縦置きのバッテリー搭載方式により実現できなかった低重心化をTD2では図っています。

TD2のバッテリー搭載方法は、高さが低いフォーミュラーボディが搭載可能な4WDオンロードシャーシTC-01でも採用されていた横置きが採用されています。簡単にバッテリー交換が出来るようになっています。

フロントホイールは新規で金型を起こして六角ハブでタイヤを固定できる様にしました。デザインはタミヤバギーの人気デザインのスターディッシュとしています。

TD4同様にアップライトにフェンダーを取り付けられる様になっており、フェンダーのあり、なしもユーザーの好みで変えられるようになっています。ウイングもTD4とは異なるウイングをTD2用にデザインしています。

走りは、キット標準仕様でもスピンしてしまうような事は無く、加速力が高いのが印象です。更にミッドシップという事もありギャップ走破性が高いのも特徴です。細かいギャップもサスペンションがうまく吸収してくれるため直線もまっすぐ走れます。

キット標準は、ボールデフが標準ですからギヤデフと比較しリヤグリップが高く出来ていると思います。更にオプションでスリッパークラッチを導入すればギヤの負担を軽減しながら、トラクションの調整の幅を広げられます。